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小規模水道支援

富津市山中奥畑簡易水道組合 組合長

① 浄水場改修前の水道の状況について、差し支えない範囲でお聞かせください。

施設全体が老朽化しており不安であった。浄水としては、劣悪な状況であった。断水がしばしば発生した。

② 改修前には、水道のどのような点でお困りでしたでしょうか。

多量の降雨があると原水が濁り、濾過しても色や濁りが1週間ほどとれない。
配水池の水量の確認が鉄蓋を開けてとなるため容易ではない。
濾過設備が簡易なため、色や濁りが完全に処理されない。
浄水の塩素濃度が安定しない。

③ 浄水場改修に至った経緯やきっかけをお聞かせください。

令和元年台風15号により甚大な被害を受け水源の水質が悪化した。
市の上水道計画が変更され当地域は、計画から外れた。
施設の老朽が進んでいた。

④ 改修を進めるにあたって、どのようなご不安やご懸念がありましたでしょうか。

ベンチャー企業が実施する不安があった。
工期が短期間のため完了できるのか不安であった。

⑤ 改修後の変化についてお聞かせください。導入直後・1年後・現在など、時期ごとのご感想をいただけますと幸いです。

導入直後

機械・器具の取り扱いが難しい。
緊急時の対応に苦慮した。

1年後

組合によるメンテナンスとなり難易度が更に増した。
想定外の事態が発生し時の施設・設備の特性がわかってきた。

現在

安定して供給出来ている。
スマホの情報が管理上非常に役立っている。
原水貯水槽の役割が大である。

⑥ 今後、この浄水場をどのように活用していきたいとお考えでしょうか。

広域水道が整備されないので永久に活用していきたいと考える。

⑦ 今後の浄水場管理に関して、ご不安な点や課題と感じられる点がございましたらお聞かせください。

高齢化が進み組合で管理出来なくなる。将来施設全体が老朽化し、加えて給水人口が減少した時、市で予算など対応してくれるか。

⑧ 今後、弊社にご期待いただけるサポートやサービスがございましたら教えてください。

定期メンテナンスのサポート。
交換部品の調達・交換作業など。

聞き手:松尾 俊作
水未来研究所 代表。 新興国の水道整備から国内災害支援まで歩いてきた水道技術者です。 「地元の自然水を、安心して飲めるかたちで未来に残す」を軸に、簡易水道・小規模水道の改善や震災用浄水システム、電池式電動弁の開発に取り組んでいます。